矢沢永吉さんの時間よ止まれ
永遠の夏
受験に失敗、
取り敢えず手の届く夜学に入学し、
どっち向いて何を目指すかわからなかったけど
生活の為お金は必要だったから
夜はスナックになる学生街の喫茶店で昼のバイトをしていた頃
有線で頻繁に流れていた曲
眩しい歌だなあ パシフィックって海かあ・・・
アイスコーヒー作り置きボトルの結露越しに
〈汗をかいた グラスの冷えたジン 〉 を想像しながら
嗚呼、海は遠いなあ
自分はこれからどうなるんだろう
どっち向いてどう動いたら
〈碧く燃える海にたどり着いて〉
時間よ止まれ
と、思える時にたどり着けるのだろうと思いつつ
輪切りレモンの汁が飛んで目に涙
〈まぶたを閉じて〉
〈幻でもかまわない〉この現実から脱却したいと願っていた 夏