Mitumeru1103

言わ猿じゃ 寂しい日もあるしゃべりたい

旅は道連れ映画音楽

題「映画音楽が好き」

映画で観て

いつかは行ってみたいと思った場所が

有名な観光地な場合

オフシーズンか

ほとんどの観光客と逆な行動をするか

 

そんな場所のひとつヴェネチア

ヴェニスとかベニスとか呼ばれ

いろんな映画の舞台になっているけれど

旅のお供のBGMで浮かんで来たのは

 映画 ベニスの愛

チプリアーニさんの作曲だそう、

出だしがある愛の詩に似てると前から思っていたけど、

フランシス.レイのアカデミー受賞曲の方が後の作品で

ちょっと拝借したのは、レイさんの方なのだそうです

 

私は元々ベニスの愛の曲の方が性に合っていて、

いかにも感動巨編な感じの

ある愛の詩は苦手な方で

映画自体はどちらも好みではないけれど

 

ベニスの愛のしみじみした

時を刻むかの様なリズムと

淡々とした日常感もある感じ好きです

 

ある愛の詩を聞いた後、

栗色のマッドレーっていう映画の音楽を聞くと、

ベニスの愛の出しにある愛の詩の雰囲気を続けて

栗色のマッドレーになっているようで

ああ、なるほどフランシス.レイですねって感じがする

 

コロナが終焉の兆しを見せてすぐ、

観光客が押し寄せる前に

思い切って二度目のヴェネチア

以前には団体観光客に気圧されて

入れそうもなかった美術館なんかも

空いていてゆっくり見ることができたから

昔のベネチアが描かれた絵画をじっくり鑑賞しました

さっき見てきた建物は

この時代から既に在ったわけなのね

当時はこんな服装の人が歩いていたわけね、

この場所で、とか思いながら

ただあてもなく歩き回るのが楽しかった

 

早朝、Tシャツや短パンの観光客が歩きまわらない内に街を歩けば、

あらゆる時代のあらゆる人々が見ていたかもしれない風景に

同期出来る様な雰囲気に包まれる

美術館の絵画に描かれていた建物の角を曲がれば

その当時の人が出てきそうなそんな佇まいの残る街

 

そんな時にはベニスの愛の音楽もさっさと店じまい

中世の古い楽器の音楽が流れ出す

この街で映画を撮影した人たちも

この街で一生を終えた古の人々も

現代の観光客も

全て<その時>の飲み込み、

この街は、今もここに存在する